2012年1月26日木曜日

悲しくないお別れ

先週の土曜日(21日)、はらっぱの常連の
Kさんが亡くなられた、という一報が入りました。

享年82歳。
そうです、はらっぱはもちろん子どもの遊び場ですが、
ご近所の大人の常連さんもいて、
Kさんは、中でも最年長の常連さんでした。

Kさんは、ワタクシが初めてお会いした6~7年前には、
もうすっかりはらっぱの名物おじいさんでしたが、
昔むかしは、ご近所の顔役として、
はらっぱに厳しい意見をお持ちの方だったそうです。

はらっぱの取り組みは、おかげさまで、
いろんな方から褒めていただく事が多いんですが、
金づちなどの工具の音や、
焚き火の煙など、近隣の方から
苦情をいただく事もしばしばあり、
昔のKさんは、その急先鋒だったのだそうです。

それが、文句を言うためにはらっぱに
来るうちに、
だんだんプレーリーダーや子どもたち、
そして良く来る親たちと仲良くなっていき、
気がつけば、はらっぱにとって
なくてはならない常連になられていたのだそうです。

「ミイラ取りがミイラになるってヤツだよ」と
笑いながら良くおっしゃってました。

おそらくは、Kさんの中でも、はらっぱに来る時間は
とても大切な時間だったのだと思います。

ベーゴマが好きで、初めての子たちにも
優しく回し方を教えてらっしゃいました。
勝負に負けると4歳の子が相手でも本気で悔しがり、
勝つとなんともチャーミングな笑顔で喜ばれていました。

子どもには優しいだけでなく、
小言を言う時もあり、特に常連の幼児とは
本気でケンカになってて、
その様子はまんまおじいちゃんと孫のようでした。

ワタクシの長女もとっても可愛がってくださり、
お食事に誘っていただいたり、
ドライブに連れて行ってくださったり、
お誕生日やクリスマスにはプレゼントもいただいたりして。
文字通り“東京のおじいちゃん”そのものでした。

昨年12月半ばごろから入院されていたんですが、
暮れには「いま仮出所なんだよ」と
言いながらも、
一時退院され、かくしゃくとした様子で
ベーゴマに興じられていたのに、
本当にあっという間のことでした。

昨日、お通夜だったんですが、
もう親になっちゃった昔の子どもから幼児まで、
親戚でもない子どもたちがたくさん参列していて、
ちょっと珍しいお通夜の風景でした。

ご拝顔させていただきましたが、
なんとも優しい表情で笑っておられてました。
ベーゴマ大会で入賞した時の
プレーリーダーお手製の賞状が
何枚もお棺の中に入っていて
「大事に持ってたんだね」と
はらっぱの仲間たちと笑いました。

ワタクシのような若輩が言うのも失礼ですが、
きっと素晴らしい晩年だったに違いありません。

80歳を超えて、たくさんの子どもたちに囲まれ、
地域のお父さんお母さんたちからも
慕われ、
一緒に遊ぶ友達がたくさんいました。

だから、突然でびっくりしたし、
まだまだ一緒に遊びたかったし、
本当に本当に寂しいけれど、
悲しくはないお別れなんです。

Kさん、今までたくさんありがとうございました。
これからも、はらっぱのこと、
子どもたちのこと、見守ってくださいね。

大分お待たせする予定ですが、
いつか再会する日が来たら、
向こうでベーゴマやりましょうね!







2012年1月14日土曜日

気仙沼〜石巻へ

気仙沼あそびーばー、ホントに楽しかったんですが、
仕事もあるため、残念ながら帰らなければなりません。

(写真は凍ってる池に乗る兄弟。ワタクシも生まれて初めて乗りました)

一昨日、石巻でレンタカーを借りているため、
気仙沼から、石巻までクルマで向かいます。

気仙沼→石巻間のルートは主に2通りあるんですが、
「せっかくだから、海沿いの道で行ってみれば?」
というアドバイスを聞いて、
海沿いの国道45号線を一路南へ。
確かにアドバイスは的確でした。
走れども走れども続く
被災地の現状が見られた事は、
自分にとって、非常に意味のある事でした。

途中で津波にさらわれて、スクラップになった
クルマを集めた場所に遭遇。

写真がうまく撮れなかったんですが、
想像を絶する数のスクラップです。

本当の復興なんて、まだまだ先、
これからも息の長い支援が必要であることが
実感された、2時間ほどの道程でした。

おまけ

ただいま、仙台へ向かう東北本線の車中。
小牛田駅で、電車に乗り遅れそう
だったんですが、
なんと車掌さんが待っててくれました。
東北はホントに人が温かい。



写真は石巻駅で、しかも上にいるのは、加速装置着いた人ですけどね(笑)。


iPhoneからの投稿

2012年1月13日金曜日

久しぶりにあそびーばーで遊びました。

本業の仕事で石巻に行く用事があったので、
ちょっと足を伸ばして、気仙沼のあそびーばーに
遊びに来ました。










































今日は金曜日で学校がありますので、3時頃までは誰もいません。


















でも、せっかく来たんだから、何か仕事するよ、と言うと、
じゃあ薪でもつくってもらおうかな、と。
寒い気仙沼の冬をしのぐために、薪は必需品。
いくらあっても足りない、とのことです。

近くに材木置き場があって、そこの材を「使っていいよ」と
言われてるから、もらってきて、チェーンソーで切って薪にしよう!
ってワケで、あそびーばーのプレーリーダーと一緒に動き始めます。

しかし、あそびーばーにはリヤカーがなく、あるのはタイヤの
空気の抜けた一輪車(ネコ)だけ。

小さい材木はネコに載せて、丸太は肩に担いで運ぶしかありません。

しかし、タイヤがペコペコなので、ネコが重い。

うんうん言ってると、通りがかった近所のおばあちゃんが、
「オラとこの空気入れ貸してやっから」と
空気入れを貸してくれます。

「おお!ネコが劇的に軽くなった!」と喜んで運びますが、
長い丸太や柱材などは、肩に担ぐしかないのは変わりません。

すると今度は、あそびーばーに土地を提供してくださってる
地主のおじいさんが「オラとこの運搬車使えばえぇだよ」と。

キャタピラー付の、超カッコいいヤツを貸してくれました。

もうね、東北の人たちってホントに温かいんです。

空気入れ貸してくれたおばちゃんは、「寒いからこたつにでも当たっていくか」
なんて言ってくれるし、地主さんは、昆布の炊いたんと大きな握り飯や、
カップラーメンやらうどんやらくださるし、
みんなで助けてくれるんですよね。

というわけで、寒い気仙沼でしたが、最高に温かい気分で過ごすことができました。

さて、3時になると、ぽつぽつ子ども達がやってきます。
この寒いのに、まぁ良く来るわ、とこちらが感心するぐらいです。

8カ月ぶりに来たというのに、顔を覚えてくれている子どもがいたのには感激です。

ま、ほとんどの子は「うーん、どっかで見た事があるような…」
みたいな反応でしたが(笑)。

ただね、やっぱり寒いので「鬼ごっこすっぺ」となるんですよ。

雪も考えて重たいトレッキングブーツを履いていたこともあって、
ひたすら走り回るんですが、誰もつかまえられません。

おそらく、明日か明後日には腰が痛くて動けなくなる気もしますが、
まぁでも、久しぶりにカラダも動かして、楽しい一日でした。

日が暮れて帰ると一番星が。
明日も良い日でありますように。

2012年1月8日日曜日

1月8日はどんど焼き&お餅つき…でした(汗)

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

いつまでも年末(でさえない)の更新のままでスイマセン。

さて、ろくすっぽ告知もしていなかったのですが、
今年は毎年恒例の、どんど焼き&お餅つきの日でした。

朝はらっぱに行くと、早くもお正月飾りが、
火を今や遅しと待ち構えていました。

そして、火付け式。
オリジナルでこしらえたたいまつを、かまどから点火します。
火がつくと、食用油をしみ込ませたせいで、
美味しそうな匂いが…(笑)。

そして、たいまつをお飾りの前に持って行って、
これまた新年恒例、年始の誓いの言葉を唱えて、
お飾りに火をつけます。

おお!今年は、一発で火がつきました。

そして、お餅つきのはじまりで〜す。

最初に、二人でしっかりこねて、
新しい年、幸多かれとつきます!

子どももつけば、大人もつきます。


ぺったん、ぺったん。
今年も、大変おいしくつきあがりました。

結構忙しかったので、写真を取れなかったんですが、
あんころもち、きなこもち、醤油と海苔、納豆、大根おろしなど、
色んなトッピングが用意されていました。

去年のお餅つきは、どえらい人出だったそうなのですが、
今年は、天気もよかったのになぜか人が少なく
(ブログで宣伝してなかったせいかも…と反省中)、
みんな、たらふく食べる事ができました。

素晴らしい青空のもと、楽しい一日でした。
今年は、良い年になりそうです!