2011年12月5日月曜日

宝探し、最高でしたよ〜


昨日は最高にいい天気でしたね~。
この抜群の青空の下、
一年に一度はらっぱで開かれる大イベント「宝探し」が行われました。






















宝探しは、はらっぱの草創期(もう20年以上の歴史があるのです)から
ずっと続いているイベントです。
当時は「ドランゴンクエスト」などのゲームが大流行り。
「だったら、もっとリアルにゲームを体感できる遊びがあればいいんじゃない」
なんて発想から、はじまったそうです。
そんなワケで、毎年趣向を凝らした謎を大人がしかけて、
チームに分かれた子どもたちがそれを解く、というスタイルをとっています。

とゆーことはどうなるかと言いますと、
準備が大変なんであります。
つまり「謎」をしかけるので、子どもたちが遊びに来る昼間は作業ができない。
全部夜の仕事になるワケです。

特に前日の夜はもう超大変。
つくって隠しておいた道具や仕掛けを一晩で各々の場所にセットするので、
作業量がハンパじゃない!。
豊臣秀吉の墨俣の一夜城もかくやと思わせるような、
突貫工事が毎年繰り広げられるのです(去年も言ったな・笑)。


今年一番の大物はコレ
















この巨大さ、伝わるでしょうか?
壊された橋、という設定ですが、
高さ3mはあろうかというデカブツです。
これは、隣の公園の池に設置するものだったので、
早朝の作業だったのですが、
男性4人で運んでも、重たくて重たくて、
腰がギャンギャン悲鳴をあげておりました。




















さて、昨日は、なんと総勢56名もの大人ボランティアが来てくれました。
皆さんキャストとして、仮装したり、メイクをしたりして、
子どもたちとゲームをしたり、ストーリー上重要な情報を教えたりしていただきます。












そのため、演技力も大切になります。
朝9時から皆さんに、今日やっていただく「役」の説明。













こちらは、「ムリサファリパーク」で
子どもたちと謎をめぐって追いかけっこをする、
ライオンと飼育係の皆さん(笑)。


ちなみにワタクシのメイクはこんな感じ。
















昨日のテーマは「怪盗になって宝を盗み出す」。
で、ワタクシの役は怪盗が困った時に、
いろんなヒントを売る「情報屋」。
つまり、インフォメーション役なので、顔に「?」があるわけです。


そして、10時の受付開始から子どもたちがやってきます。











昨日の参加人数は、130人以上!
これは、ワタクシが参加した宝探しの中でも1,2を争う大人数。
量がすべてではありませんが、やっぱりたくさん来てくれた方がうれしい!

10のチームに分かれ、
怪盗よろしく仮面とマントをつけた子どもたちが
いろんなアトラクションに挑戦します。
そして、すべての謎を一番早く解いた子どもたちが
宝のありかを見つける、というワケです。























































今年の宝は、「ウン国王の肖像画」に隠されていました!
















宝の中身は、お菓子や、ベーゴマ、
それにスタッフたちの手作り木剣(これが最高にかっこ良くて、
大人でも欲しいクオリティ)や手作りアクセサリーなど…。












昨日はお天気も良かったので、終わってみんなで、
ボランティアのお母さんたちがつくってくれた
おうどんを食べた後も、残ってガッツリ遊ぶ子が多かったです。
しかし、いかに暖かかったとはいえ、
12月にウォータースライダーで遊ぶ子どもまでいるとわ(驚)












お天気にも恵まれて、最高に楽しい一日でした。



2011年11月17日木曜日

12月4日(日)は、宝探し!

早いもので今年も、もう年末感が漂ってきましたね〜。

そして、年末が近くなってくると、はらっぱではこのイベントなんです。

はらっぱ宝探し2011
日時:12月4日(日)10時〜10時半受付(15時終了予定)雨天予備日12月11日(日)
参加費:300円(昼食代含む)
参加資格:原則小学生以上〜高校生ぐらいまで
























一年一度、はらっぱのプレーリーダー・世話人はじめ、
地域の大人たちがチカラを合わせてつくりあげる、
一日限りの大遊びイベント。
毎年趣向をこらした謎やゲームを、
学校も年齢もバラバラの子どもたちがチームになって、
協力しあいながら解いていきます。
そして見事一番早く宝のありかを突き止めたチームに栄冠が!!
毎年大人気のはらっぱ宝探し。
今年は子どもたちが怪盗になって、
宝のヒントを盗み出して行きます。

スリル満点、楽しさいっぱいのはらっぱ宝探し2011

12月4日10時に、参加費と遊び心を握りしめて、
はらっぱに集合だ!

2011年11月11日金曜日

今日は何の日?

今日は何の日?というタイトルに、パッと「震災から8カ月の日」と答えられましたか?
ワタクシは、残念ながら「1が6つ並ぶ日」と答えてしまいました(汗)。

































あんなにも大きな災害があって、放射能の問題はまだまだ継続中で、
もちろん現地でも、多くの人が大変な暮らしを強いられている。
それでも、離れた場所で暮らしている私たちは、
ともすると、もうあの震災を
「過去の事」にしてしまいがちです。

それはある意味で仕方がないことかもしれませんが、
だけど、だからこそ、月に一度、11日という日を機に、
被災地への思いを新たにする、そんな取り組みは続けて行きたいと思いました。

天野秀昭さんが提唱されている
「毎月11日の午後2時46分に『ふるさと』を歌おう」という取り組み。















歌う、歌わないは、いろいろあってもいいと思うんです。
でも、11日という日に、被災地のことを思う、
そして自分に何ができるかを考える、
それはこれからも、続けて行きたいと思っています。



2011年10月20日木曜日

仙台の報告2


仙台での「ミニミニ全国集会」の視察についてお伝えしましたが、
本日はその続報です。

















ミニミニ全国集会のメインイベントは、
15日(土)に行われた二つの分科会でありました。















ワタクシはそのうち、分科会2「震災後、遊び場づくりを始めて」に出て、
お話を聞いてきました。

いま東北には、ワタクシも5月に行った
被災地遊び場がいくつか展開されているそうで、その報告です。

もちろん「あそびーばー」は今もしっかり活動されていて、
プレーカーによる気仙沼周辺での出前遊び場もはじめられています。


(写真は気仙沼で活躍しているプレーカー2号、現地で「あそぼっかー」と名付けられています)

さらに仙台市では、17日の更新でもお伝えしたように、
「ぼうひろ」のスタッフやボランティアさんたちにが、
市内の公園や、仮設住宅の敷地など4カ所で週に一度ずつ行っている
プレーカーによる活動が行われています。















(コチラは仙台で活躍しているプレーカー1号です


「にしのみや遊び場つくろう会」さんと共に
岩手県の野田村というところで、遊び場を展開しはじめておられるそうです。






(写真はNVNADの代表、“鉄の女”米山清美さん)











どこも、とても大切な活動をされているんですが、
15日の報告で、ワタクシ的に一番心が動かされたのは、
石巻市で遊び場をはじめられた方の報告でした。
















石巻での活動の中心となっているのは、
仙台の西公園プレーパークというところに関わってこられた
阿部さんという、まだ30代ぐらいの若い独身男性です。

彼は石巻出身で、地元で働いているのですが、
それまで仙台ではともかく、まだ自然もコミュニティも残されている
石巻で遊び場は要らないだろうと思っていたそうです。

ところが3.11の津波で、石巻はとりわけ多くの人命が犠牲になってしまいました。
市内には、全校生徒の約7割が亡くなった小学校さえあったと言うのです。

「町の全員が、誰かしら親戚や友人を亡くした」状況の中で、
町中が喪に服したようになり、人々から笑顔が消え、
子どもたちも遊ぶ事をはばかっているような、そんな空気感の中で、
阿部さんは「子どもたちのために何かしなくては」
という思いに駆られて、仙台の仲間たち、そして地元石巻の人たちと一緒に
遊び場づくりをはじめられたそうです。

笑顔もまじえながら、リラックスして話されている阿部さんでしたが、
会場は静まり返って耳をそばだてていました。

いつも思う事ですが、「子どもたちに自由な遊びを!」という
私たちの活動はまだまだ世の中に知られていなくて、
賛同してくださる方も少なくて、
「被災地での遊び場が増えた」なんて言っても、
それは広大な被災地全体から見れば、
大海の一滴、砂漠の一粒みたいなものです。

それでもみんな、それぞれ自分にできる事をしようとがんばっています。

私たちもとにかく、「忘れない」という事を大切にして、
地道に募金活動など、続けていきたいと、改めて思いました。

2011年10月17日月曜日

仙台のいま

世話人兼、はらっぱweb管理人のアタル!です。
実は去る15日(土)と16日(日)、仙台に行って来ました。



日本冒険遊び場づくり協会という、プレーパークを日本中に広めていこう!
というNPO団体の「ミニミニ全国集会」という集まりに行って来たんです。

この「ミニミニ全国集会」は、仙台で活動する協会員の方々が、
「ぜひ全国の遊び場づくりの仲間たちに、被災地の現状、
そして被災地における“子どもの遊びの支援”の現状を見て欲しい」
という思いから企画され、自らも被災者でありながら苦労して準備され、
実現にこぎつけられたものです。

まずは15日(土)朝10時に仙台駅前に集合し、貸し切りバスで
若林区にある「海岸公園冒険広場(以下ぼうひろ)」の現状視察。

屋上アート+キッチン〔afu〕

ぼうひろのあった荒浜地区は、
仙台市の中でも、特に津波の被害がひどかった地域でした。

しかし、ぼうひろは海岸沿いにあったにも関わらず、
公園をつくる際に、展望台のある小高い丘(海抜約15m)を
つくっていたことから、奇跡的に難を逃れたのです。

この日の視察も案内してくれたプレーリーダーの根本さん
(4年ぐらい前まで、NPO法人プレーパークせたがやの事務局に
勤めていた方です)は、震災当日も現場におられました。

屋上アート+キッチン〔afu〕

14:46に地震が起こった後は、公園のスタッフの一人として
まず来園者を避難させ、次いで自分たちも逃げようと準備をされていると、
お年寄りを含めた地元の方が3名、
「このあたりで一番高い場所はここだ」と来園されたことから、
一緒に残ることに決められました。

そして、15:50頃津波が襲って来ました。

ぼうひろの周囲は、松林がびっしりと植栽されていて、
実は海岸公園とは言うものの、「海なんてほとんど見えなかった」
そうなのですが、その松が「バキバキ~!」と音を立てて倒れ、
あっという間に、辺り一面が海に没したそうです。

屋上アート+キッチン〔afu〕-海
現在は、海がよく見えます。

屋上アート+キッチン〔afu〕
ワタクシは被災以前のぼうひろに行った事がないので
実感がわかないのですが、
確かに丘の周囲を見ると、かつてここがうっそうとした
松林であったことを物語るかのように、
木が何重にも折り重なって倒れています。

屋上アート+キッチン〔afu〕-境界線
そしてこちらの写真、分かりますでしょうか?
助かった部分と被害にあった部分の境界線が見えます。
ちなみに、この写真は丘の南側で、反対の北側は、

屋上アート+キッチン〔afu〕-がれき置き場
現在、がれき置き場になっています。こちらも以前は松林だったそう。
この写真を見ても、公園の復活にはまだまだ時間がかかりそうなことが分かりますよね。

ちなみに、丘のやや下にある管理事務所は津波に呑まれています。
その事務所の時計が、津波の到達した高さと時間を示しています。

屋上アート+キッチン〔afu〕

ぼうひろは、2005年開設。
できてまだ6年しか経っていない公園で、
しかも市街地から外れている事から、
開園前には来園者がいるのか?といぶかられていたそうですが、
指定管理者として公園の運営をされていた
NPO法人冒険遊び場せんだい・みやぎネットワーク」さんの尽力もあって、
週末には、臨時駐車場(全部で400台分!)を開放してもなお、
周辺の道路に車の列ができるほど、たくさんの利用者があり、
そして、とても愛されていた公園だったそうです。

それが証拠に、震災のあと、こんな張り紙があったり、
屋上アート+キッチン〔afu〕-張り紙
ぼうひろのブログには、たくさんの再開を望む声が書き込まれていたそうです。

現在、ぼうひろのスタッフやボランティアの皆さんは、
近隣の公園や学校に遊び道具を載せた車などで
出かけて行って、遊び場を展開されています。

屋上アート+キッチン〔afu〕-あそぼっかー

屋上アート+キッチン〔afu〕-出前
仮設住宅の敷地内や校庭など、4カ所の遊び場に、
週一回ずつ行かれているそうです!

阪神淡路大震災のときもそうでしたが、
公園に仮設住宅が建ったり、今回のぼうひろのように被災して
使い物にならなくなったりして、子どもの遊び場は極端に減ってしまいます。

公園が残されたとは言え、周囲が壊滅的な打撃を受けた
ぼうひろの再開時期はまだまだ見えていなくて、
スタッフの皆さんの契約などもどうなるかまだはっきりとは
分からないなかで、とにかく、子どもたちのために、
今できる事を!とがんばっておられます。

私たちも、まだまだがんばって支援を続けていきたいな、と
改めて感じた視察となりました。

2011年10月5日水曜日

10月7日(金)は、はらっぱ映画祭り!

プレーパークではよく、「子どもたちの遊びは一週間」なんて言います。

日:昼間の世界
月:夜の世界
火:火を使った遊び
水:水遊び
木:木登りや木工
金:金槌やノコギリなどを使った遊び
土:土遊び

遊びは、子どもたちが自分の興味や好奇心を原動力にしながら、
世界と関わっていく体験です。

だから、たくさんの、そして多様な遊びをした方が
彼らの育ちにいいのではないか?
そんな風に考えて、プレーパークでは、
かまどをつくったり、ブールを用意したり…
さまざまな遊びができる環境を整備しています。

さて、そうなると、残るは日・月。
日は年中青空の下のプレーパークだから問題ないとして、
月が象徴する「夜の世界」は、今のご時世なかなか
子どもたちが体験しづらくなっていますよね。

電気がまだ普及していない時代は、家にいたって、
子どもたちは暗闇を日常的に体験し、昼間とはまるで違う
世界の深みを自分の中に取り入れていましたが、
今はそうもいきません。

長くなりましたが、はらっぱが年に数回でも
夜のイベントをするのには、そんな理由があります。


春のスライド上映会、9月のお月見茶屋、そして今度の
に行う
「はらっぱ映画祭り」
10月7日(金)17:30〜(雨天予備日14日(金))
※映画は18時上映開始

今年は「ポンタと遠足」他一本を上映します。
毎年恒例、「カレーうどん(大人300円、子ども200円)」も登場。

みんなで草むらの上にござを敷いて、
カレーうどんをすすりながら、のんびり映画を楽しみましょう。

そろそろ夜風は冷たくなっているので、
いつもより一枚厚着でどうぞ。

今年最後のナイトイベントを、みんなで楽しみましょう!

2011年9月19日月曜日

大盛況御礼!

17日(土)のお月見茶屋。

今年も、たくさんの方に来ていただいて、大盛況でした。




今回は、研修に来ていた若者や、
実習の学生さんたちが参加できたことから、
前準備の段階から、人もいっぱい、笑顔もいっぱい。




こちらは、お月見茶屋名物・お月見丼の仕込み中。
はらっぱ世話人会の代表が、腕をふるいます。

また、今年はプレーリーダー・ワカが週のうち半分ぐらい
羽根木プレーパークに行ってる事から、
お父さん・お母さんたちが屋台を出してくれたり、
子どもたち若者たちが遊びにきてくれたり…と、
羽根木との交流が増えたのも特長。
大にぎわいの一日でした。




羽根木から来た焼き鳥屋さん




ヨーヨー釣りもあって、子どもたちに大受け!




こっちの屋台は、はらっぱ育ちの若者たちが担当。
かき氷やジュースなど、これまた子どもたちに大人気でした!




予定通り5時にステージがスタート。




おなじみ、プレーパークから生まれた劇団そらが、
オープニングをつとめます。

ここから、お月見丼の屋台が忙しくなって、
写真がないのが残念なんですが、
高校生たちによるダンス、
吹奏楽部にいる中学生の男の子とプレーリーダー・ワカとの二重奏、
はらっぱを立ち上げた元世話人さんたちの合唱、
さらに、はらっぱ育ちの若者のギターの弾き語り
(世話人会の代表とのデュエットもありました)もあって、
とても盛り上がりました。

さて、夜が更けて月明かりがあたりを照らし始た時に
満を持して登場したのが、3年連続出場のまようさちゃんです。







今年は、まようさちゃんのじゃんけん大会、そして
握手会と写真撮影会もあって、まるでアイドルのコンサートのようでした
(ここだけ写真があるのは、親バカだからです・笑)。

そして、これまたお月見茶屋には欠かせない、
ベイリーズミルクの、迫力あるステージ。




世話人やプレーリーダー、そして高校生もメンバーにいる、
プレーパーク発の本格派アイリッシュバンド。

今年もみんなで輪になって、踊りまくりです。




最後はみんなで、おなじみの「虹」を合唱!

今年も本当にたくさんの人に支えられて、
素晴らしい一日になりました。
皆さんに感謝であります。

また、一緒に遊びましょうね