2012年7月31日火曜日

陸前高田に行ってきました(後編)

さて、ワタクシは何故陸前高田にお邪魔していたのか?
それはもちろん、遊び場のお手伝いであります。

被災地では、公園や校庭が
仮設住宅でいっぱいになってしまい、
遊ぶ場所がなくなってしまいがちなこと。
また、震災で傷ついた子どもたちの
心のケアのためにも、
安心して、楽しく遊べる場が必要なこと。
さらに、誰もがふらりと立ち寄れる屋外の遊び場は、
コミュニティ再生のきっかけにもなることなどから、
今、東北各地で、遊び場をつくりたい!
と考える人が増えていて、
震災前には、東北全体で3団体あっただけの遊び場が、
準備中のものを含めると、
なんと、25団体ぐらいに増えているそうです。

そして陸前高田では、28日(土)
「冒険遊び場まきばっこ」がオープンを迎え、
ワタクシは、2日間のオープニングイベントの
お手伝いに行ってきたと言うわけです。

まきばっこの名前の通り、
約1万平米のだだっ広い緑の野原に、
滑り台や、ウォーター滑り台、
ブランコなどの手づくり遊具が点在。



さらに泥んこプールもあります。
これには、間違いなくワタクシが
泥まみれになる予感がして苦笑いであります。

まきばっこの特長は、地域の年配の方たちが
ガッツリ協力してくださってる点で、
手づくり遊具も、漁師のお父さんたちが
主役となって関わっておられたそう。

日曜日には、豚の炭火焼を載せた
「ポーク丼」がふるまわれたんですが、
まさに村中総出という感じで準備が進められていましたよ~。



まきばっこは、小さい子どもを持った
お母さんたちの団体が母体であること。
土曜日も日曜日も、地域のいろんなイベントと
重なってしまったことなどもあり、
どれぐらい子どもたちが来るか
かなり心配だったようですが、
結構人数もいっぱいで、大変盛り上がりました。







関係者の皆さんの頑張りで、
とても素晴らしいスタートを切った
冒険遊び場まきばっこ。

とりあえず夏休み中は、
火木土日開催するそうですが、
現在、プレーリーダーが一人しかいないそうで、
体力的になかなか大変そうです。

ボランティアで行ってみたい!
という方がおられたら、ぜひご連絡ください。

ワタクシもなんとか今夏中に
もう一度行きたいと思っています。

2012年7月30日月曜日

陸前高田に行ってきました!

先週末、ワタクシ久しぶりに東北へ行ってきました!
今回の目的地は、いつもの気仙沼ではなく、岩手県の陸前高田市です。


一関(岩手県)まで新幹線、そこから大船渡線に乗り換えて
気仙沼(宮城県)まで。
さらに、そこからクルマで陸前高田(岩手)まで行きます。

ちなみに、気仙沼から大船渡までの大船渡線は、海岸線を走る
大変風光明媚な路線であったそうですが、
未だに復旧のメドさえ立ってないそうです。

そして、車窓から見た陸前高田の風景。
ハナシには聞いていましたが、
昨年五月に気仙沼を訪れたときと、ほとんど何も変わっていない
風景に、改めて慄然といたします。

有名な奇跡の一本松。3
.11以前、ここは一面松林であったそうですが、
そんなこと、想像すらできません。
手前に写っているのは、廃墟と化した中学校。

そして↑の写真。海岸近くのマンションか何かですが、
地上5階まで津波が来た事が、一目瞭然です。




ほとんど手つかずの被災地。
仙台でも気仙沼でも同じですが、土地の排水機能が奪われた上、
地盤沈下で、あちこちに水たまりができています。
雑草に覆われている風景は、まるで元から野原だったようですが、
震災以前は、住宅があったり、田んぼがあったり、お店があったり、
人の営みがあった風景です。
この白いドームは、畑が塩害で使い物にならなくなったので、
野菜プラントになったそうです。

…いや、ホントにワタクシも口では、被災地の状況は震災直後と何も変わっていない、
と書いていましたが、震災後500日も経っててもこのありさまとは…。
これは想像以上いや、想像以下の復興具合であります。

とは言え、明るいしらせがないかと言えば、そうでもありません。

今回ワタクシがお世話になったのは、陸前高田市の広田半島の
黒崎という集落だったのですが、そこではまさにワタクシが着いた
7月28日にウニが解禁となったそうです。

ワタクシたちの宿にも、お世話になっている漁師さんから、
大量のウニをおすそ分けいただきました。

こんなウニの盛り方、見た事あります?
誇張抜きに、食べても食べてもなくなりません。

さて、ここからが本題なのですが、
長くなってしまったので、次の更新で。
待て、次号!

2012年7月5日木曜日

夏ですね〜

梅雨明け宣言はまだですが、今週のはらっぱはもう真夏モード全開!

4日(水)は近隣の小学校が4時限で終了ということもあって、
たくさんの子どもたちであふれかえってましたよ〜。

特にウォータースライダーは、まさにすずなり!
ラッシュ時の田園都市線なみの混雑に
「上から滑って来る子に気をつけてね〜!」と
何度か声をかけるものの、いやはや聞いているのかいないのか?
みんな遊びに集中、いや没頭してるんですよね〜。


昨日は川づくり、池づくりも盛ん。
この二人は最後、お風呂のように泥の中に埋もれていました(笑)


こちらでは、高学年の子たちがプールでがっつり遊んでいます。
彼らもきっと、ウォータースライダーに入りたかったんでしょうが、
あの人数で、高学年の彼らが入ったら間違いなくケガになるから、
遠慮してくれたんでしょう。
でも、こちらでも、自分たちで楽しい遊び方を発明していて、
ウォータースライダーが空いてもそっちに移らなかったんですよね。
そう、遊びってやっぱり、自分たちで自分たちが一番楽しいように
つくりかえられるんですよね。

そんな感じがさらに伝わって来たのは低学年のこの子。
もう夕方遅くなってから、「どうしてもウォータースライダーしたい」と
お母さんと一緒にやって来たんですが、
残念ながら、プールもスライダーも水を抜いてしまった直後。

「せめてホースで水遊びを」と水を夕空に撒いて、
「虹ができるかな〜」と。なかなか楽しそうに遊んでいきました。

そして、ウォータースライダーでがっつり遊んでいた男子たち、
たき火で暖まっていたかと思うと、釘ナイフづくりをはじめました。


五寸釘をたき火や七厘の炭火で真っ赤に熱して、
重いハンマーで叩いて、ナイフのようなカタチにしていきます。

「やすりで、ツルツルにしたい!」と野望も膨らんでいます。
「今日はちょっと無理だから、また来て続きをやろう!」
と友達同士で約束しあっていました。
うーんカッコイイ!

その他にも鬼ごっこする子たち、屋根の上でまったりする子たち、
いろんな遊びがあちこちで繰り広げられて、いやホントに壮観でした。

夏の遊びはやっぱり、ハダカで自然と取っ組み合う様な
ダイナミックさが魅力です。

これからますます暑くなって、こんな遊びのシーンが
もっともっとたくさん見られることでしょう。
楽しみだ〜!